【お寺の秘密】本堂ってどんなところ?
お寺は、いくつかの建物で構成されていることが多く、それぞれに大切な役割があります。
一口にお寺といっても、大きいお寺や小さいお寺、古いお寺、お墓があるお寺、観光客が来るお寺、お坊さんが修行するためのお寺など、いろいろなお寺があります。
でも、どんなお寺にもほぼ、必ずあるのが「本堂」です。
今回は、お寺の中心とも言える、本堂についてご説明します。
本堂の中にはなにがあるの?
本堂は、そのお寺のご本尊を安置している建物です。
お寺の中で「一番大事な場所」と言ってもいいかもしれません。
本堂の内部は、宗派やそれぞれのお寺によっても違いはありますが、一般的には内陣(ないじん)と外陣(げじん)に分かれています。
内陣にはご本尊を安置するスペースがあります。
仏様のための空間なので、誰もがむやみには入れないようになっています。
一方、お寺にお参りに来た方々がお祈りをするスペースが外陣になります。
宗派によって本堂の呼び方もいろいろ
この本堂、同じ仏教でも宗派によって呼び方はいろいろあります。
例えば、法相宗や真言宗などでは「金堂」ということもあります。天台宗では「中堂」、曹洞宗や臨済宗など禅宗では「仏殿」。浄土宗では「御影堂」、そして浄土真宗では「阿弥陀堂」といいます。
お寺によってもいろいろあるんですね。
ちなみに、日蓮宗の常在寺では普通に「本堂」と呼んでいます。
気持ちの良いお墓参りのコツ
さて、最後にだれでも簡単にできる、本堂にかかわる“お墓参りのちょっとしたコツ”をお伝えしましょう。
お墓参りにお寺を訪れた時など、ご先祖様に会う前に、ちょっとご本尊に手を合わせている方がいらっしゃいますが、実はこれが気持ちよくお墓参りできるコツなのです。
わざわざ建物の中に入らなくても、ほとんどのお寺では本堂の前に焼香台などお祈りできる場が設けられています。
そこから本堂に向かって礼拝することで、ご本尊に挨拶できます。
いかがですか?
いつものお墓参りの時よりもっと、すがすがしい気持ちになりませんか?