【お寺の秘密】お彼岸には何をしたらいいの?

8月も今日で終わり、明日から9月が始まります。

9月と言えば、もう秋。

秋と言えば、(もちろんいろいろありますが)お寺の行事で大切なのは「秋のお彼岸」です。

ちょっと気が早いかもしれませんが、今回はお彼岸について、ご説明します。

お彼岸の意味は?

「お彼岸」というのは、春分の日と秋分の日を中心に、前後3日間、それぞれ一週間の期間です。

もともとはサンスクリット語で、仏の世界に至るという意味です

シンプルにいうと、「向こう岸」すなわちこの世ではない世界を意味しています。

反対に、今、私たちが日々生活しているこの世界を、こちら側の岸「此岸」と書いて「しがん」と読みます。

この時期、太陽が真東から昇って真西に沈みます。

仏教では西の方に、悟りを開いた仏の世界があると考えられています。そうした説と太陽の動きが結びついて、「せっかくなので仏様の世界を想い、修行をしましょうね」という期間としての、お彼岸が生まれたと考えられています。

「お彼岸」は、ほかの国には見られない、日本独特の仏教行事と言われることもあります。

ただ、いろいろと調べてみると、中国でも清の時代には、宮中の人々がこの時期、先祖の霊を祭っていたという記録もあるそうです。

また、同じお彼岸でも、それぞれの地域に伝わる独特の行事もありますので、おおもとをたどっていくと、日本各地に残る古くからの習わしに、仏教の思想や、外国の行事などが融合して、今のような「お彼岸」になったのかもしれません。

お彼岸には何をするの?

お彼岸には、「仏教徒として正しい生活を心がけましょう」という意味があります。

が、だからと言って特別に何かをしなければならないというわけではありません。

お仏壇のお掃除の時に、日ごろは手の届かないところもちょっと手を伸ばしてみるとか、お墓参りに行くとか、ちょっとしたことでも構いません。

ただ、いつもより少し、意識を変えてみるといいのではないかなと思います。

また、お彼岸の時期にはお寺でも彼岸会など、法要やイベントなども行っています。

常在寺でも秋彼岸・法楽加持を行います。

ぜひ、足を運んでみてください。