お盆の季節、上手にお墓参りするコツは?
毎年、お盆を迎えるこの時期には、お墓参りにいらっしゃる方が大勢いらっしゃいます。
インターネットなどでお墓参りのマナーなどを事前に調べてからお参りにいらっしゃる方もいるようです。
そこで今回、お寺から見たお墓参りのマナーについて、ごく簡単にまとめてみたいと思います。
お墓参りで気を付けたいことは?
1. 夏の墓参は午前中がおすすめ
お墓参りに行く際には、まず時間に注意しましょう。
お盆の時期はとにかく暑い日が続きますので、屋外にあるお墓にお参りするのであれば、なるべく午前中など、少しでも日差しのおだやかな時間帯を選ぶことをおすすめします。
また、水分補給もこまめにするようにしましょう。
お墓参りで体調を崩してしまっては、ご先祖様もあわててしまいます。
なお、室内の納骨堂などでは空調で室温も管理されていますので、日中でも安心してお参りできます。
2. 敷地のお掃除から
お墓の前で手を合わせたら、墓石の周りからきれいにしましょう。
雑草を抜いたり、植木があれば伸びすぎた枝をせん定したりします。
花立てに古い花が入ったままになっていたらそれも捨てて、水も捨てましょう。
3. 墓石は優しく洗いましょう
次に墓石を水洗いします。
やわらかいスポンジに水を含ませて拭くと、ちょっとした汚れはきれいになります。
汚れがひどい場合には墓石専用の洗剤などもありますので、使ってみるのもいいかもしれません。ただし必ず、一度目立たないところで試してみて、大丈夫かどうか確認してから使用しましょう。
また、たわしでごしごしとこすってしまうと、お墓に傷がついてしまう恐れもありますので避けた方が良いでしょう。
4. 細かいところは歯ブラシで
文字の彫刻や石と石のすきまなど、細かい部分の汚れを落とすには、歯ブラシを使うと便利です。
あと、意外と便利なのが爪楊枝。ブラシの届きにくいところに使えます。
5. 取り外せる小物は取り外して
花立てやお線香のお皿など、取り外せるものは取り出してきれいに洗いましょう。
コップを洗う時に使う、柄の付いたスポンジなどがあると、花立ての奥まで洗えて便利です。
6. 最後は乾拭きできれいに仕上げ
掃除が終わったら、最後に乾いた布で水を拭きとります。
花立てに新しいお花をお供えして、お線香を焚いてお参りしましょう。
墓石は一年中、雨風にさらされています。汚れてしまうのは仕方のないことなので、お参りに行った時にはメンテナンスの意味も込めて、きちんときれいにお掃除しましょう。
手入れが行き届いていた方がお墓も長持ちしますし、何よりきれいなお墓は気持ちが良いですよ。
ただし、お寺のコラムでこう言っているから必ずこうしなければならないというものではありません。
一番大切なのは、作法ではありません。ご先祖様たち、お墓で眠っている方へ想いを馳せて、そのご縁を感謝することだと思います。
できればご本堂で手を合わせてからお帰りになってください。