【お寺の秘密】木魚の話

お寺の本堂にはたくさんの仏具があります。

今回は、そんな仏具の中でも、お経を唱える時に欠かせない木魚について、ご説明します。

木魚は何のためにあるの?

仏具の中でも、木魚やリンは梵音具(ぼんおんぐ)と言います。

お勤めのはじまりと終わりを音で知らせるほか、お経を読むときに、ポクポクと音でリズムをとります。

またこの音によって邪気をはらうという意味もあります。

昔は、今のようにお経を唱える時ではなく、お寺の廊下にかけて、人を呼び集める時に用いました。

どうして魚の形をしてるの?

一般的に、木魚の形はちょっとゆがんだ球体というか、中がくりぬかれて、横に長い口が空いていて、木でできた大きな鈴みたいな形をしています。

材料には、桑や楠、桐が使われています。

表面が磨かれてつるっとしたものもありますが、多くの場合、その表面には魚のうろこが彫ってあります。

自分の尾をくわえる一匹の魚、または二匹の魚が玉を奪い合うような、姿がかたどられているのです。

どうして魚の姿が彫られているのかというと、眠っている間も目を閉じない(マブタがないので目を閉じれない?)、「魚にあやかろうとしたから」と言われています。

お坊さんが修行をしている間、長時間にわたってお経を読んでいると、時には疲れて眠くなってしまうこともあります。

木魚の音には、眠気をはらう意味もあったのです。

日蓮宗では木魚は使わない?

日蓮宗のお寺では、木魚ではなく、木柾(もくしょう)といって、木でできた鉦(かね)を使います。

「しょう」の字を金偏にして、木鉦(もくしょう)と書くこともあります。

木魚と違って、こちらは丸くて平べったい形をしています。

中は空洞になっていて、材料には桜や欅などでなどが使われます。

明治時代も初めのころから使われ始めて、その後、全国の日蓮宗のお寺に広がったと言われています。